脈打つ頭痛は片頭痛?後頭神経痛との違い

こんなお悩みはありませんか?

  • 頭が脈を打つように、ズキンズキンと痛む
  • 「これは片頭痛だろう」と自己判断している
  • 市販の頭痛薬を使う日が増えてきた
  • 後頭部や首の付け根に張りがあり、頭痛と関係している気がする
  • 首を動かしたときや、特定の姿勢のときに痛みが変わる気がする

脈を打つように痛む頭痛は「片頭痛」と結びつけて考えられることが多くありますが、拍動性の痛みが起こる背景は片頭痛だけとは限りません。ここでは、拍動性の頭痛の特徴、片頭痛と後頭神経痛の違い、受診の目安について、後頭神経に関する限定的な研究とあわせてご説明します。

拍動性の頭痛(脈を打つように痛む頭痛)とは

「拍動性」とは、ズキンズキンと脈打つように、痛みが強まったり弱まったりする感覚のことです。歩く・階段を上り下りするなど、日常の動作で痛みが強くなると感じる方もいます。

拍動性の痛みは片頭痛の代表的な特徴のひとつですが、痛み方だけで頭痛の種類や原因を決めつけることはできません。まずは、注意したい頭痛のサインを確認しておきましょう。

まず確認したい頭痛の受診の目安

拍動性の頭痛には、片頭痛のように繰り返し起こるものがありますが、なかには命に関わる病気が隠れている場合や、片頭痛以外の病気が背景にある場合があります。次のような症状がある場合は、自己判断で様子を見ず、緊急度に応じて医療機関へ連絡してください。

すぐに119番へ連絡したほうがよい場合

  • 突然、いままで経験したことのない激しい頭痛が起きた
  • 頭痛とともに意識や会話の異常がある
  • 突然の、またはこれまでにない、顔や手足のしびれ・力の入りにくさをともなう
  • 急なふらつき、けいれん、ものが二重に見えるなどをともなう

早めに医療機関を受診したほうがよい場合

  • いままでと違う頭痛が続いている、次第に強くなっている
  • 頭痛の頻度や強さが以前より増えている
  • 頭痛のため日常生活に大きな支障が出ている
  • 50歳を過ぎて初めて起こった頭痛

これらは一例です。急を要すると感じたときは、迷わず119番へ連絡してください。当てはまらない場合でも、いつもと違うと感じたときや不安が強いときは、早めに医療機関へご相談ください。とくに「片頭痛だと思っていた頭痛が、実は別の病気だった」というケースを避けるためにも、繰り返す拍動性の頭痛がある場合は、一度医療機関へ相談することも検討してください。

片頭痛と後頭神経痛の違い

片頭痛は、頭の片側または両側が脈打つように痛み、歩く・階段を上るなど日常の動作で強くなりやすいことが特徴です。吐き気や、光・音への過敏をともなうことも少なくありません。1回の頭痛が、目安として4〜72時間ほど続くこともあります。

一方、後頭神経痛は、脈打つ感じというより、電気が走るような、または刺すような発作性の痛みが特徴とされ、痛みの持続時間も数秒から数分と短いことが一般的です。痛みの性質や持続時間だけで、片頭痛か、それ以外の頭痛かを判断することはできません。後頭部に、片頭痛とは別のタイプの痛みが同時にある場合もあります。

後頭神経と後頭動脈の位置関係についての研究(限定的な知見)

後頭部から首の付け根にかけては、頭を支える後頭下筋群があり、その周辺を大後頭神経という神経が通っています。解剖学的な研究では、この大後頭神経と後頭動脈が近接・交差する部位があることが報告されています。

この位置関係に注目した研究では、繰り返す後頭部の神経痛(後頭神経痛)を持つ方の一部について、次のような報告があります。

  • 後頭部の標本を調べた研究で、大後頭神経と後頭動脈が交差し、動脈による神経の陥凹が観察された例があった。ただし組織を調べても神経の損傷は認められず、研究者自身も「後頭動脈が後頭神経痛に関与する直接的な証拠は得られなかった」と結論している
  • 後頭神経痛に関連する慢性頭痛のために末梢神経手術を受けた方(25人)を対象にした研究で、そのうち後頭動脈を摘出して病理評価した15人全例に血管炎は認められなかった。研究者は、血管の病気そのものではなく機械的な刺激が関与する可能性を、あくまで理論上の可能性のひとつとして述べている
  • 後頭動脈との病的な接触が確認された1例の症例報告で、外科的に除圧したところ、後頭神経痛が消失したという報告がある

これらはいずれも、後頭神経痛やそれに関連する頭痛という、限られた集団を対象にした研究・症例報告です。「後頭動脈と大後頭神経が近い」という解剖学的な関係だけで症状が起こることが証明されているわけではなく、一般的な片頭痛や拍動性の痛みの原因として確立した仕組みでもありません。また、これらの研究は整体施術の効果を検討したものではありません。手術による治療は、専門の医療機関で適応を慎重に検討したうえで行われる特殊な選択肢であり、拍動性の頭痛がある方すべてに当てはまるものではなく、整体で動脈の拍動そのものを取り除けるものでもありません。あくまで「後頭部の痛みと神経の位置関係」を考えるうえでの、限定的な研究知見のひとつとしてご紹介しています。

首や肩の状態が関係する場合

片頭痛のある方では、首の痛みや張りをともなうことが少なくありません。ただし、首の症状が片頭痛そのものにともなって起こっている場合と、首・肩まわりの状態が別に関係している場合があり、首の張りや、押すと痛いという情報だけで、頭痛の原因を判断することはできません。

電気が走るような鋭い痛みや、後頭部の圧痛点についてより詳しく知りたい方は、後頭神経痛とは?特徴と圧痛点もあわせてご覧ください。

首や肩の状態を確認する場合には、首を動かしたときの症状の変化、後頭部や首の付け根の状態、肩甲骨や胸まわりの動きなどをあわせて確認します。

日常生活で見直したいこと

  • 同じ姿勢を長く続けず、こまめに首や肩を動かす時間をとれているか
  • パソコンやスマートフォンを見る時間や、画面との距離・高さは適切か
  • 無意識に歯を食いしばっていないか
  • 頭痛が起きた日時や痛み方、随伴症状、使用した薬を記録できているか
  • 睡眠や休憩がとれているか、疲れやストレスをためこんでいないか

頭痛の背景を整理するためには、痛み方だけでなく、どのような場面で起こるか、生活のなかで症状がどう変化するかを確認することも大切です。

医療機関で確認したあとも頭痛が続く場合

医療機関で必要な検査を受け、緊急性のある病気や治療が必要な病気について確認したあとも、拍動性の頭痛とともに、後頭部や首・肩の張りを感じる場合があります。

整体あふり厚木本院では、頭痛が出る場面やこれまでの経過、首を動かしたときの症状の変化、首・肩・肩甲骨まわりの状態、姿勢や動作の偏り、睡眠や生活の状況などを確認します。後頭部や首の付け根の状態に応じて、神経の滑走性(神経がスムーズに動く状態かどうか)もあわせて確認します。そのうえで、身体にかかる負担を減らし、日常生活を過ごしやすくすることを目指して施術を行います。

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