今回の記事では、脊柱管の狭窄は年齢を重ねるとほとんどの人に狭窄はあるについてです。
脊柱管狭窄症(LCS)の検査は、画像検査(MRI)をして診断が付きます。
ただ、
画像検査という事だけでいうと、年齢を重ねるとほとんどの人に狭窄はあるという研究結果がいくつか出ています。
例えば、2013年の論文【49歳以上(平均66.9歳) 938名 MRI検査】(Ishimotoら 2013)によると、
- 77.9%に中等度以上の狭窄(うち有症状者9.9%)
- 30.4%に重度の狭窄(うち有症状者17.5%)
他には、2013年の論文【34例 11年の追跡調査】(Yshida,Minamideら 2013)によると、
- ほとんどの症例で画像的には狭窄が進行
- 60~70%の症例で自覚症状の改善or不変
この事から、
画像検査という事だけでいうと、年齢を重ねるとほとんどの人に狭窄はある。
その内の症状がある人は限られてくる。
8割位の人に中等度の狭窄がある。その内の症状があるのは10%位。
30%の人には重度の狭窄があって、その中でも症状があるのは17、5%。
画像と症状がリンクしない場合が沢山あるという事です。
長い間追跡していって、脊柱管狭窄症(LCS)は退行性の疾患なので進行するが、ほとんどの人は症状に変化がなかったりとか、むしろ改善したりとかする。
評価する上では画像検査は大切だが、画像所見と症状が一致しない事も多いです。
脊柱管狭窄症(LCS)でお困りの方はご連絡ください。
脊柱管狭窄症(LCS)で困っている方の一助になれば幸いです。
〈監修〉整体あふり 厚木本院 院長 小林 大志
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