今回の記事では、病院で「半月板損傷」と言われて不安なあなたへ|“切れ方”で対応は変わりますについてです。
MRIで「半月板が切れています」と言われると、驚きますよね。
でも、まず安心してください。「切れている=すぐ手術」ではありません。
半月板は膝のクッションですが、実は切れ方(断裂の形)によって、膝への影響や出やすい症状が変わります。
この記事では、あなたの不安を整理するために「切れ方の違い」と「注意すべきサイン」を、図を使って分かりやすく解説します。
半月板損傷で大事なのは「画像」より「今の膝の状態」
半月板損傷は、画像で“傷が見える”だけで手術が決まるわけではありません。
大事なのは次の2つです。
- 半月板が今もクッションとして働けているか
- 膝の中で“引っかかり(ロッキング)”が起きていないか
画像上は断裂があっても、日常生活が問題なく送れている方もいます。
逆に、傷が大きくなくても、引っかかりが強くて困る方もいます。
半月板の切れ方で、膝への影響は変わります(図で確認)
1. 縦断裂(Longitudinal)
【安心度:高(目安)】繊維に沿った傷
半月板の繊維の流れに沿って裂け目が入るタイプです。
このタイプは、すぐにクッション機能が大きく落ちるとは限らないことが多く、症状が軽い場合は保存的に経過を見る選択肢もあります。
ただし、裂け目が大きくなったりズレが出てくると、引っかかりにつながることもあるため、違和感が強い場合は注意が必要です。
2. 横断裂(Radial)
【安心度:中(目安)】“深さ”と“場所”が重要
外側から中心に向かって切れるタイプです。
横断裂は繊維を横切るため、深く・大きくなるほどクッション機能に影響が出やすい傾向があります。
ここで大切なのは、次の3点です。
- どこにあるか(荷重がかかる位置か)
- どれくらい深いか
- ズレる不安定性があるか
浅い場合は、過度に怖がらなくて大丈夫なことも多いです。
3. 水平断裂(Horizontal)
【安心度:低(目安)】じわじわ痛む/水が溜まりやすい
半月板が上下2層に分かれるタイプです。
このタイプは、慢性的な痛みや違和感として出やすいです。
急にロッキングになるというより、“じわじわ困るタイプ”になりやすいのが特徴です。
4. バケツ柄断裂(Bucket-handle)
【要警戒】ひっかかり(ロッキング)の原因になりやすい
切れた半月板がめくれ上がって関節の中に挟まりやすい状態です。
このタイプは、
- 急に膝が伸びない
- 曲げ伸ばしでガクッと引っかかる
- 歩けないほど痛い
などのロッキング症状が出ることがあります。
半月板損傷があるのに「痛みが続く」本当の理由
半月板そのものよりも、実際に痛みを作っているのは、
- 太もも(前・内・外)の筋肉の硬さ
- 股関節・足首の動きの悪さ
- 体重のかけ方(歩き方・立ち方)
- 膝に負担が集中する使い方(階段、しゃがみ、正座、スポーツ動作)
こうした「膝の周りの条件」であることが多いです。
半月板損傷は“きっかけ”になっていても、痛みを長引かせているのは別の要素というケースは少なくありません。
当院でできること
当院では、半月板損傷そのものを「その場で元通りにくっつける」といった考え方ではなく、次を重視します。
- 膝に負担が集まる原因(筋肉・関節・重心)を整える
- 残っている半月板がクッションとして働きやすい状態を作る
- 日常生活や運動で再発・悪化しにくい体の使い方を整える
「画像が怖い」からといって、膝を動かさないままでいると、筋肉が落ちて逆に痛みが増えることもあります。
あなたの膝の状態に合わせて、今できることを一緒に整理していきましょう。
まとめ
- 半月板損傷は「切れている=即手術」ではない
- 切れ方(縦/横/水平/バケツ柄)で影響と対応が変わる
- 大事なのは「今、引っかかっていないか」「クッションとして働けているか」
いかがでしたでしょうか?
膝の痛み・変形性膝関節症でお困りの方はご連絡ください。
膝の痛み・変形性膝関節症で困っている方の一助になれば幸いです。
〈監修〉整体あふり 厚木本院 院長 小林 大志
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